アトピー性皮膚炎が増えたのはなぜか
アトピー性皮膚炎は、以前は子どもの病気の一つとして考えられていました。
あるいはアセモだろうと言われて白い粉をはたかれて終わり、というケースも少なくはなかったのです。
ではなぜ、現代ではアトピー性皮膚炎に苦しむ方がこれほどまでに多くなってしまったのでしょうか。
その理由を考えてみましょう。
代表的なものとして考えられることは、免疫力の低下、化学物質の氾濫、衣食住の変化、食品添加物の多用、ストレス過多などが挙げられます。
どれも現代の日本ならでは、といった感じですね。
その証拠に、生活環境の変化が少ない途上国では、アレルギー性の病にかかる患者は30年前とくらべても、それほど増加していません。
中でも免疫力の低下には、様々な生活習慣が関係し、最も大きな要因となっています。
子どもまでもが運動不足と言われる時代。
大人も子どもも慢性的な運動不足によって、体の代謝機能が弱くなっています。
代謝機能が十分働かないと、体内に入った異物を追い出すことができません。
有害物資の化学成分や食品添加物などは、今や当り前のように氾濫しており、摂取しない方が難しいくらいです。
しかし代謝が活発に行われていれば、これらを多少摂取しても、体に溜め込まずに済むのです。
また清潔すぎる生活も、免疫力の低下につながるとされています。
清潔な暮らしは快適ですし、おかげで以前なら日常的に誰もが感染していたような感染症にかかることも少なくなりました。
実は、このことが免疫力を下げる一因にもなっているのです。
以前は感染していた病気というのは、命に関わらない程度の感染症で、これらに感染することで一定の免疫力を保つことができていたのです。
都市部でアレルギー性疾患が多く見られるのは、整備され過ぎた環境も関係しているのです。
こうした要因は、相互に作用しながら私たちの体に影響を及ぼしています。
便利な生活に慣れきった私たちには、道路を土に戻したり、電車や車を使わずに暮らすことは、もはや不可能です。
ですが生活習慣の中にも、免疫力を高めてアトピーを防ぐヒントはたくさん隠れているはずです。
